夢の後先(1)
夢の中にいられる時間は、そう長いものではありませんでした。
引越し、という大きな行事が待っていました。
もろもろの手続きや、新居のご近所へのあいさつ、引越し業者との連絡。などなど、やることは次から次へとでてきます。
しかも、仕事のある主人はほとんど動けるはずもなく、ほとんどがわたしひとりでやらなければならなかったのです。
環境が変わる。
その言葉にはこういった目には見えないことも含まれているのでしょうか。引越し当日には疲労困憊といったありさまでした。
幸いにして、引越しはわたしの体調も考慮して、業者に荷物の梱包から開封までを任せるコースにしたため肉体的には楽をすることができました。
とはいうものの、旧居の引渡しまでに時間がなかったために、旧居の掃除を慌てて行うことになってしまいました。
ほぼ一日かけて、新居へと無事に移ることができました。
ここからが、わたしの買い物依存の再発でした。
引越し当初はなにかと必要なものが出てきます。
そこで、いくらかのお金をまとめてもらってしまったのです。わたしの油断もありました。
「もう大丈夫だろう」
何度、つぶやいた言葉でしょうか。
けれど、大丈夫ではありませんでした。同じことを繰り返したのです。
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